船橋屋様「制度ありきの女性活躍ではなく、 社員ありきの職場事例作り」|事例

株式会社 船橋屋 様
株式会社 船橋屋 様
|船橋屋様「制度ありきの女性活躍ではなく、 社員ありきの職場事例作り」|事例_3
従業員数
:200名
主要業務
:くず餅・あんみつ等の製造販売、和スイーツなど創作カフェの経営
キーワード
:社員と一緒に事例をつくる
|船橋屋様「制度ありきの女性活躍ではなく、 社員ありきの職場事例作り」|事例_3

創業200年を超える歴史を持つ和菓子屋の船橋屋。現在の渡辺社長は8代目です。渡辺社長による大改革の結果、女性の幹部が誕生します。それが今回お話を伺った佐藤さんです。佐藤さんが会社のビジョン・理念を大切にした採用活動を軌道に乗せた結果、ライフイベントの後も船橋屋で働きたいという女性社員が増えています。佐藤さんは「制度ありきではなく、彼女たちと一緒に事例をつくることが大事」と言います。

取り組みを始めた背景

取り組みを始めた背景

もともと、私は船橋屋のことが大好きで入社しているのですが、入社したその月に退職したいと思うほど、当時は内輪の論理で会社が回っていました。200年の歴史を持つ大好きな船橋屋のことをなんとかしたいという一心でいろいろチャレンジしてきました。そんな中、8年前に新卒採用のやり方を変えたことで、ビジョン・理念に共感する若手の女性社員・男性社員が採用できるようになりました。採用がうまくいって、毎年入社してくる社員が増えてくると、今度は女性が結婚をする段階になってきます。しかし、10年前の当社だと結婚したり子どもができたりというタイミングで辞めるのが普通で、仕事を続けるという選択肢を女性社員が持つことがなかったのです。家庭と仕事の両立に対する不安や、そもそもご主人のお休みが土日祝日の場合、どうしてもお休みを合わせることが難しいといったことが理由に挙げられると思います。ビジョン・理念を共有し、船橋屋でずっと働きたいって言ってくれている仲間と長く一緒に働けるようにするにはどうすればいいか、仲間と一緒に走りながら考えています。

取り組みを始めた背景

女性活躍推進の取り組み

女性活躍推進の取り組み

まずは事例づくりが必要だという思いで取り組んでいます。制度の対象となる社員がいないのにも関わらず先にルールを作っても、それを利用する人がいなければ意味がないというのを痛感しているからです。会社が仕組みをつくるというよりは、対象となる女性社員と一緒につくりたいなと思っていました。そして今まさに結婚・出産を経験している女性社員が出てきています。育児休暇から復職してきてくれた女性社員はまだお子さんが小さいため、本人の希望もあって時間短縮勤務と土日祝日を休みにしています。お子さんの体調によっては帰らなきゃいけない、休まなきゃいけない、という状況がありますが、プライベートな話は人によって相談しやすい・しづらいということもあると思います。従業員同士の縦横のつながりを強化することで当事者の事情や想いが吸い上げられるようになり、ようやく女性が働き続けられる職場にとって必要なことを感じ取り、実感することができるようになってきました。

取り組みを始めて感じる効果

取り組みを始めて感じる効果

ビジョン・理念に共感し、その実現のために仲間と一緒に働く、そういう会社にするための改革が浸透するのに4~5年かかりました。ベテラン社員の中には、先代のやり方との違いに戸惑い、辞めていった人もいますが、残った人になぜ残ったのかと聞けば「会社が好きだから」という結論で、何をやるにもそこありきだと感じています。

女性の管理職登用については、流れが重要だと考えています。いきなり女性を幹部や管理職にしても、社内の態勢が形づくられてないと家庭との両立ができないなど本人が苦労することになります。そこで昨年10月に組織を細分化して、男性の若手社員を課長職、部長職に上げました。先に女性管理職をつくっても、女性社員の登用に他の管理職の理解がなければ結果として登用した女性社員が活躍できずに終わってしまうからです。いったんビジョン・理念を共有できている男性の若手社員で軸・土台をつくり、今後女性の働き方をどう応援するか、家庭との両立をどう支援するかというのを相談していける環境を整えたいと思い、昨年着手をしました。

今後の展開

今後の展開

今後、飲食業やサービス業で同じように課題になると思うのですが、土日祝の休みのあり方を考えていきたいと思います。雇用の仕方はもちろんですが、土日祝日に出勤出来る人の給与も含めフォローするといったこともあると思います。また、子会社で様々な働き方の提案が出来ないか考えています。働き方の希望によっては、子会社へ一時的に出向するという解決策もあるかもしれません。「こういった働き方がしたい」という社員の想いに応えるために、社長と相談させていただきながら柔軟に対応したいと思っています。当社の社長は良き理解者なので、これは無理という固定概念はありません。特に女性は働き方の価値観が多様なため、やってみないと分からないということが多いと思いますし、今後もチャレンジしていきたいと考えています。

関連サービス

事例一覧