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  • 3層同時研修「職場ぐるみで働き方見直しゼミナール」を開催

2017.03.10

女性活躍推進研究の調査結果を発表しました!-「細やかな支援」と「職場ぐるみの働き方見直し」が女性リーダー育成につながる-

去る3月3日、「女性活躍推進研究」の調査結果の発表と、調査結果をもとに開発した教育プログラム「職場ぐるみで働き方見直しゼミナール」のお披露目を行いました。
調査からは、女性活躍推進には「女性のトランジション(役割移行)の全体像を把握し、細やかな支援を行う必要がある」ことや「職場ぐるみで働き方を見直す必要性がある」ことが明らかになりました。またゼミナールには24社78人の皆さまにご参加いただきました。今回は調査結果の概略と発表会の様子をレポートします。

企業と働く女性の間にある“迷い”を晴らし、解決策を導く
発表会には30人の記者が出席、熱心に取材いただきました

記者発表会で当社代表の眞﨑は、「女性活躍推進というキーワードが出てきたのが2年前。その頃は『働き方改革』という言葉もなかった。しかし“女性”というテーマを扱っていくと、日本における仕事の在り方の本質的なところに行きつくのではないか」と、本プロジェクトを立ち上げた経緯を説明。また、「(女性活躍推進という命題に対し)企業と働く女性の間には“迷い”のようなものがあり、今はまだ霧が晴れない状態。これを何とかしないと、教育プログラムの開発や能力開発の支援をするわれわれのような会社は価値が提供できない」と、引き続き女性のキャリアや働き方に関する研究を進め、価値あるプログラムの開発・提供に努めていく考えを示しました。

また、本プロジェクトの共同研究者である中原淳氏(東京大学准教授)は、「今回の調査は、階層別かつ男女別という広いサンプルで行った世界でも例のない調査。通常、(まだまだ数の少ない)管理職の女性をこれだけ集めるのは難しいが、トーマツ イノベーションの研修参加者を通じて実現できたことで特徴が出せた」と、アンケート調査でのエピソードを披露するとともに、「科学的エビデンスに基づき、女性のマインドが変わるだけではなく、会社そのものが働き方を見直さないと女性の活躍は推進できないことが明らかになった」と結論付けました。

“世界最大級”の調査で解明した女性活躍推進のメカニズム

調査は昨年9月から12月にかけて実施。当社の研修受講者を中心に5,402人のビジネスパーソンにご協力いただき、これまでに類を見ない世界最大級の調査を行いました。(概要はこちら)

この調査では、現在と過去のある時点での意識や仕事との向き合い方、取り巻く環境の実態などを詳細に質問。従来の調査法に多い「一時期しか注目しない」調査ではなく、多様な時期を追跡・分析できる画期的な調査となりました。さらに、調査対象を管理職・リーダー・実務担当者という三つの階層に分け、男女別という区分も入れることで計六つの属性に分類。男性視点もしくは女性視点といった「片側しか見ない」調査ではなく、男女両側から様々な時期を見ることで、女性活躍推進メカニズムの全体像を科学的に解明することに成功しました。

この調査から見えてきた「女性の思い」と「職場の実態」は以下の通りです。

女性社員は働く意欲は高いが、キャリアを伸ばす機会が十分でない
女性が働き続けたいのは平等、誠実で、残業見直しの雰囲気のある職場
リーダーになりたての頃、女性は曖昧な状況・葛藤・板挟みなどでつまずく
女性が昇進を受け入れるのは上司の細やかな説得次第

これに対し男性は、例えば「昇進することが社会や会社から認められることだと思った」「リーダーになりたての頃は、プレイヤーとマネージャーとしての時間のバランスに苦労したり人材の活用でつまずく」といった傾向があり、仕事観や職場観、昇進時の戸惑いは、男女で大きく異なることが明らかになりました。

そこで当社は、女性が仕事を続ける上での役割移行、つまり「トランジション」という考え方の導入を提起。「期待される役割が変わる」「役割が変わるところでそれぞれの課題がある」「男女で異なる課題に対応することが女性活躍の推進になる」というように、女性のトランジションの全体像を把握し、タイミングごとの細やかな施策を実施すること、女性の仕事観や仕事への向き合い方を理解し、男性中心となっている職場文化(=働き方)を変えることが、女性活躍推進に欠かせないとの結果を導き出しました。

トランジションの全体像を俯瞰した「トランジションマップ」については5月18日に東京で開催予定(大阪は6月14日)の人材育成イノベーションフォーラムで発表します。ご期待ください。

さらなる研究の推進に向け固い握手を交わす中原氏と眞﨑