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2017.05.24

【研究成果の最終報告】7,402名対象大規模調査の結果と
「トランジションマップ」を発表しました!-職場改革の具体的な方法論を提示、6月より女性活躍推進支援サービスも提供-

去る5月18日、「女性活躍推進研究」の成果について記者発表をしました。調査結果とともに、女性活躍を長期的な視点で推進するために企業の人事部や管理職が気を付けるべきポイントをまとめた「トランジションマップ」もお披露目しました。また同日、調査結果をもとに開発した新教育プログラムも公表し、職場ぐるみでの意識改革で女性活躍推進を支援していくことを表明しました。今回は、調査結果の概略と記者発表会の様子をレポートします。

働き方改革のカギは女性視点の職場改革
女性の労働問題を女性個人の資質や努力だけに求めない

今回の記者発表会は、3月3日の中間発表を受けて行われました。当社代表の眞﨑は、「我々が女性活躍推進に関する調査を進める中で、“働き方改革”という大きなテーマが出てきた。これまでの調査によって、働き方改革を解決するには女性の視点が一番のカギであることが見えてきた」と述べ、「私自身が男性なので、経営者として女性活躍推進をどう進めたらいいのか、正直とまどうところがある。日本では(私と同じ)男性の経営者が多いので、経営者の皆さんにも良い結果をお伝えすることができて光栄だ」と感慨深く語りました。

また、本プロジェクトの共同研究者である中原淳氏(東京大学准教授)は、「前回の発表以降、ワーキングマザーに焦点を当てた追加調査を行った。私も共働きで、男児2人の子育て中。突発的なことも起こるし、いつ起こるかも分からないので仕事と育児の両立はなかなか難しい。育児本や働き方本にはいろいろな情報が書かれているが、実際は何が重要なのか分からないことが多いため、科学的エビデンスに基づく方法論は有用」と自身の経験や考えも披露し、「女性個人の資質や努力だけで、女性の労働問題を解決するのは無理」と断言。今回発表したトランジションマップも活用し、施策を検討・実施していくことの必要性も説明しました。

続いて、調査結果を踏まえ中原氏と共同開発した新教育プログラムを発表。このプログラムは、人事部・管理職・女性社員本人・ワーキングマザーが所属する組織のメンバーの4つの層を巻き込み、職場ぐるみの意識改革を行うことを目的としています。当社人材戦略コンサルティング第一事業部長の川合は、「教育のゴールは対象者ごとに異なる。4つの層がしっかり向き合うことが大事」とし、トランジションマップを活用した7つの教育プログラムを6月から提供することを公表しました。(概要はこちら

働くママには、頼れる仲間と「職場を動かす」上司が必要

ワーキングマザーに着目した2次調査は、ワーキングマザー本人、ワーキングマザーの上司(管理職)、同僚(一般社員)、配偶者・パートナーを対象に実施。女性が長く働くことができる職場環境には何が必要か、子育て期にある女性の仕事と家庭の両立にはどのような支援が必要かを明らかにするため、2,000名を対象に4方向から調査しました。ワーキングマザー本人だけでなく、ワーキングマザーと関わりのある全方向から職場環境を調査するという前例のない試みで、発表会に出席いただいた記者からも「各層のギャップに『やっぱり』と思えるものも『なるほど』と気づかされるものもあり、大変興味深い」といった声が聞かれました。

この調査から見えてきたのは、ワーキングマザーがいつでも頼れるような職場、助け合いの職場を管理職がつくり、ワーキングマザーも職場のメンバーに頼ることを前提に日頃から業務を進め、メンバーとコミュニケーションを取る必要があるということです。

具体的には、成果を出しているワーキングマザーには「自ら頑張る」けど「他人に頼る」、すなわち自ら仕事の効率を高める努力をすると同時に、適切な人に仕事を頼む働きかけをしているという特徴があります。このうち、「自ら頑張る」ことは3~4割のワーキングマザーが実践していますが、管理職や一般社員からはそのように見えていないという一面があり、職場内のコミュニケーションも含め改善の余地があることが分かりました。一方、「他人を頼る」ことを実践できているワーキングマザーはわずか1割にとどまり、管理職による職場づくりと環境整備が必要であることも明確になりました。

また、ワーキングマザーの成果につながる管理職の行動について調査したところ、「職場メンバーの助け合いを評価する」「責任のある仕事を任せる」「職場の負荷の見える化」といった項目が挙げられました。これに対し、管理職本人が「できている」という回答と比べてワーキングマザーからの評価が低く、ワーキングマザーを支えるには管理職によるさらなるアクションが必要であることが分かりました。
なお、管理職の行動のうち、最もワーキングマザーに「キャリアの行き詰まり」や「キャリアの見通しのなさを」を感じさせるのは「長時間労働の評価」でした。中原氏は「働き方改革こそ女性活躍推進の一丁目一番地」とコメントしました。

女性活躍推進のヒントが詰まった「トランジションマップ」を、ぜひご活用ください

働く男女が昇進に伴う役割移行によってどんな課題に直面し、悪戦苦闘しているのかを可視化した「トランジションマップ」

今回の2次調査と、昨年9~12月に実施した1次調査の結果(概要はこちら)を合わせ、働く男女が昇進に伴う役割移行によってどんな課題に直面し、悪戦苦闘しているのかを可視化したものが「トランジションマップ」です。このマップには、女性が働き続けたい思う職場の特徴や、男女で異なる昇進時の課題などが記載されており、人事部による人材マネジメント、そして管理職による職場マネジメントのヒントが詰まっています。人事部の方にはトランジションの要注意ポイントをチェックしながら自社の現状を把握、各施策の参考にしていただき、管理職の方には女性社員の能力を引き出す職場マネジメントの参考にしていただくことが可能です。今後は、当社のサービスでもトランジションマップを最大限に活用し、女性活躍推進を後押ししていきます。

次回のイベントレポートでは、同日開催された「第2回 人材育成イノベーションフォーラム」の様子をお伝えします。ご期待ください。

次回のイベントレポートでは、同日開催された「第2回 人材育成イノベーションフォーラム」の様子をお伝えします。ご期待ください。