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2018.3.7

中堅中小企業の女性活躍推進の成功ポイントを発表!自社の取り組みに必ず活かせる3つの成功事例も紹介

去る2月15日、女性活躍推進研究プロジェクト「女性の働くを科学する」から導き出した「女性活躍推進の成功ポイント」について記者発表を行いました。記者発表会では、成功ポイントを実践し、成果を出している企業の取り組みも紹介。今回は、記者発表会の様子と企業事例の概略をレポートします。

去る2月15日、女性活躍推進研究プロジェクト「女性の働くを科学する」から導き出した「女性活躍推進の成功ポイント」について記者発表を行いました。記者発表会では、成功ポイントを実践し、成果を出している企業の取り組みも紹介。今回は、記者発表会の様子と企業事例の概略をレポートします。

女性活躍推進研究の集大成
様々なメディアに取材いただきました

「第三回人材育成イノベーションフォーラム」に先立ち行われた今回の記者発表会。東京大学・中原淳准教授との共同プロジェクト「女性の働くを科学する」で実施した大規模調査(概要はこちら)と、女性活躍推進の実践企業への聞き取り調査から見えてきた、リアルな「女性活躍推進の成功ポイント」を発表しました。

当社代表の眞﨑

冒頭、当社代表の眞﨑は、「当社の調査によると、女性活躍推進に手応えを感じている中堅中小企業はわずか1.5%。中堅中小企業の女性活躍推進はまだ始まっていない、もしくは始まらないのではないかと感じてしまう」との危機感を示すとともに、「メディアでは大企業の取り組みばかりが騒がれているが、私たちは『中堅中小企業が取り組まなくてどうする?』という姿勢で、女性活躍推進のヒントやアイデアを提案していきたい」と、本プロジェクトやフォーラムにかける意気込みを語りました。

経済産業省の古谷野義之氏

続いて、フォーラムのゲストスピーカーである経済産業省の古谷野義之氏が、「人手不足への対応」の観点から、女性活躍推進とダイバーシティの必要性を解説。女性の採用や定着、育成などで成果を出している企業の事例を交え、多様な人材活用を継続し、定着させるためのアクションを「官」の視点で紹介しました。

中原准教授

また、中原准教授は、プロジェクトの目的や概要を改めて説明。「『女性個人の努力で何とかしてくれ』という女性活躍推進には限界がある」として、女性が長く働き、活躍するためには「“職場”が大事」と断言しました。

産×学×官、3者の連携で突き止めた
女性活躍推進を成功に導くポイントとは?

産学官の代表によるあいさつに続き、中堅中小企業における「女性活躍推進の成功ポイント」を発表しました。当社は2016年~17年にかけて大規模調査を行ったほか、2017年には女性活躍推進に取り組む企業18社への聞き取り調査を実施。それらの結果をもとに、中原准教授、経済産業省の専門家とともに議論、研究を重ね、女性活躍を進めるために欠かせないポイントを導き出しました。

成功ポイントは次の3つです。
  1. ① 女性活躍推進を女性に押し付けない
  2. ② 職場全体を巻き込んで取り組む
  3. ③ 昇進昇格の節目をサポートする

また、これら3つのポイントを実践し、大きな成果を出している3社の取り組み事例も公表。当社人材戦略コンサルティング第一事業部長の川合は、「これまでの調査・研究や企業事例から、私たちも多くの気づきやヒントを得ることができた」と、調査に協力いただいた企業・関係者に感謝の意を表するとともに、「今回の結果は、働く女性だけでなく全ての企業人のお役に立てる内容。活用していただけたらうれしい」と語りました。また、今後もさらに中堅中小企業の女性活躍推進をサポートしていく方針を示しました。

発表会に出席いただいた記者からは、「大企業だけでなく、中堅中小企業のリアルな取り組みをもっと追いかけたい」「これまで気づかなかった中堅中小企業の実態を知ることができた」との声も聞かれ、記者の皆さまにとっても有益な情報となったようです。

女性活躍推進の「実践」に役立つヒントが満載

今回公表した3社の取り組み内容やポイント、成果の概略は次の通りです。

成功事例① 飲食サービス業
従業員数157人(男性101人、女性56人)

同社では、女性顧客が増加していることから、女性視点でのサービスが必要と考え、女性活躍推進の第一歩として女性社員に管理職への昇進を打診。一度は断られたものの、周囲からの期待や昇進をサポートする姿勢、「なぜあなたにお願いしたのか」を繰り返し伝えることで、昇進を受け入れてもらうことができました。結果、女性ならではの対応でサービスの改善に成功しただけでなく、女性の視点で職場改革を実行したことで、結婚や出産などを迎えても継続的に働く女性社員が増加しました。また、男性社員からも働きやすい職場と評価されています。

女性活躍を進めるポイント:
  1. (1) 昇進を断られても、フォローする意思を伝え説得する
  2. (2) 孤立させないよう、昇進した人をきちんとサポートする
  3. (3) キャリアの理想像にとらわれない
成功事例② 情報通信業
従業員数240人(男性180人、女性60人)

女性社員の比率が低い同社では、女性が輝くための職場づくりを推進するため、女性社員4人をメンバーとしたタスクチームを発足。全社員を対象としたアンケート、職場全体を巻き込んだ討論会を実施し、課題を洗い出しました。女性活躍推進の活動をきっかけに、働き方について話し合う機会ができた、業務改善案がボトムアップで出てくるようになったという成果が得られたほか、女性がリーダーシップを発揮する姿を見たことで、リーダー職を目指す女性社員も出てきました。洗い出した課題をこれから策定する新しい中期経営計画に盛り込み、推進する段階まで来ています。

女性活躍を進めるポイント:
  1. (1) 女性活躍推進の旗印をつくる
  2. (2) 職場全体を巻き込む
  3. (3) 経営陣と密に連携する
成功事例③ 専門・技術サービス業
従業員数60人(男性28人、女性32人)

売却物件にコーディネートを施し、円滑な売却活動をサポートしている同社は、男性に任せがちな家具の搬入や組み立てといった力仕事をアウトソーシングすることで、男女同一業務を実現。しかし、体制変更への不安・不満の声が社員からあがったため、会社のビジョンや個人のキャリアについて話し合う面談の場を設け、さらに、スキルアップをサポートする勉強会を開催することで、不安・不満の払拭につなげました。結果、急増するビジネス案件を取り込むことに成功したほか、お互いの理解が深まったことで社員の定着率が上昇、様々なキャリアを持つ女性社員も増え、着実に成長を遂げています。

女性活躍を進めるポイント:
  1. (1) 男女問わず変化サポートを行う
  2. (2) お互いを理解する機会を用意する
  3. (3) 変化する理由を会社目線で語る

3社の成功事例の詳細や大規模調査の概略は、こちらからご覧いただけます。また、当社Webサイトにて連載中の「実践企業インタビュー」にも、順次、企業事例を掲載していきます。女性活躍推進を成功に導くヒントが詰まっていますので、自社の取り組みを進める際の参考にしていただけますと幸いです。

次回のイベントレポートでは、「第三回人材育成イノベーションフォーラム」の様子をお伝えします。ご期待ください。