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2018.3.16

女性活躍“実践”をテーマに
「第三回人材育成イノベーションフォーラム」を開催!科学的アプローチと企業事例からひも解く、中堅中小企業の女性活躍推進の
成功ポイント

2月15日、「第三回人材育成イノベーションフォーラム」を開催しました。700名を超す皆さまにご参加いただき、大盛況となったフォーラムの様子を2回にわたってレポートします。前編の今回は、フォーラムの概要を熱気あふれる会場の様子とともにお伝えします。

2月15日、「第三回人材育成イノベーションフォーラム」を開催しました。700名を超す皆さまにご参加いただき、大盛況となったフォーラムの様子を2回にわたってレポートします。前編の今回は、フォーラムの概要を熱気あふれる会場の様子とともにお伝えします。

女性活躍推進の“初めの一歩” “次の一歩”を学ぶ場に

昨年5月に開催した第二回フォーラム(大阪は6月開催)に引き続き、「女性の働くを科学する」をテーマに行われた「第三回人材育成イノベーションフォーラム」。今回は、“実践編”と題し、女性活躍推進で成果を出している企業に登壇いただき、女性活躍推進を成功に導くポイントを探ったほか、ゲストを招いての講演やワークショップを実施しました。

開催に先立ち当社代表の眞﨑は、「女性活躍推進法が施行された2016年が『女性活躍元年』と言われている。しかし、当社の調査によると手応えを感じている中堅中小企業はわずか1.5%」という現状を報告。実際に、「手応えを感じている方はいますか?」という問いかけに手を挙げた企業はまばらで、多くの企業が成果を見いだせていない実態が明らかになりました。また眞﨑は、「登壇いただく企業の事例は、私自身も非常に参考になった。皆さまにとっても、自社の女性活躍を進めるヒントになるはず。ぜひアイデアを持ち帰ってほしい」と、フォーラムの意義を熱く語りました。

当社代表眞﨑は、「登壇いただく企業の事例は、私自身も非常に参考になった。皆さまにとっても、自社の女性活躍を進めるヒントになるはず。ぜひアイデアを持ち帰ってほしい」と、フォーラムの意義を熱く語った

当社は2015年、人材育成研究の専門家である東京大学・中原淳准教授とともに、女性活躍推進研究プロジェクト「女性の働くを科学する」を立ち上げ、企業と働く女性たちの間にある“迷い”の正体を解明し、解決策を見つけるための調査・研究(概要はこちら)を進めてきました。第二回フォーラムでは、働く男女7,402名を対象とした日本最大規模の調査結果を発表し、科学的アプローチに基づく女性活躍推進の方法論を提示。その実践編となった今回のフォーラムでは、中堅中小企業の人事責任者や管理職、女性社員など411社、716名の皆さまと一緒に、女性活躍推進の“初めの一歩”の踏み出し方や“次の一歩”の進め方を探りました。

全員参加型のプログラムで、自ら考えるを“実践”

眞﨑の挨拶に続いて経済産業省の古谷野義之氏が、人手不足の観点から女性活躍とダイバーシティの必要性について講演しました。古谷野氏は、「女性活躍推進は安倍政権の中心施策に位置付けられ、働く女性はこの5年間で150万人増えた」と、女性の労働人口の増加を評価しつつも、「生産年齢人口の減少から、人手不足は恒常化しうる経営課題。人手不足をネガティブに捉えずに、企業を変えていくチャンスと捉えてはどうか」と提案。その上で、「“女性社員の比率を増やす”といった形式的な女性活躍推進、ダイバーシティに取り組んでいるだけでは限界がある。一段上のダイバーシティに取り組むことが重要」とし、ダイバーシティの観点からも企業経営を見つめ直す必要性を語りました。

その後、中原准教授が、本プロジェクトで行った大規模調査の結果を振り返りながら、女性が長く働き、活躍できる環境づくりについて、クイズを交えて解説。参加者同士で活発な意見交換が行われ、正解発表を受けて大きくうなずく様子やざわつく場面が見られました。特に、管理職への昇進を受け入れた理由を「引き受けざるを得ない状況だったため」とする女性が多かったという調査結果と、「管理職になりたいと思っていなかった女性」のうち、「管理職になってよかった」と思っている女性が70%を超え、男性を上回っているというデータのギャップ、その意外性には会場から驚きの声があがりました。「この事実から、最初のハードルで(昇進を打診された女性が求める)“Why Me? =なぜ自分なのか”にきちんと応えると、管理職としての活躍につながる可能性が高い」との推測には、深く納得する参加者の姿が見られました。

また、男性に比べ昇進意欲が低く、入社2年目で早くも「管理職を目指すのはやめよう」とキャリアの見通しを変える女性が多い現状に対して、中原准教授は「入社当初から様々な経験を積ませることが、活躍する女性リーダーを生み出す」とのポイントを提示。「入社直後から取り組むことが大事というのは、目が覚めるような内容だった」とのコメントが寄せられるなど、大きな気づきにつながったようです。

明日から何を実践する?
成功事例をもとに、自社での取り組みを模索

フォーラムの後半では、女性活躍推進の実践事例を紹介。サービス業界やIT業界から、大きな成果を上げている3社に登壇いただき、参加者の皆さまと一緒に女性活躍推進を成功に導くポイントを探りました。

3社のキーワードは、それぞれ「初の女性管理職登用」「全社を巻き込んだ推進活動」「対話が生み出した女性活躍推進」。管理職への昇進を打診されたときのエピソードや、女性活躍推進に取り組んできた軌跡、取り組みを進める上でぶつかった壁と、その壁を乗り越えた方法などを披露していただきました。

約2時間に及んだ3社の事例発表。長時間にもかかわらず、「自社で活かせることはないか」と真剣にメモを取る参加者が多く、また、成功を左右した施策や心構えなどを当てるクイズでは、「自分だったらこうしただろう」「自社ならこんなことができる」と、自社の状況に置き換えて正解を考える参加者の姿が印象的でした。フォーラム後にご協力いただいたアンケートでは、「女性活躍推進による効果をイメージできた」「自社とは業界が違うため参考になるか不安だったが、役に立った」といった前向きなコメントが多く、企業の生の声から多くの学びが得られたようです。

なお、3社の事例発表の様子はレポート後編で詳しくお伝えします。

合言葉は“続ける”
継続することの大切さを、産学官の3者が力説

事例発表に続き、当社人材戦略コンサルティング第一事業部長の川合が、これまでの調査・研究や3社の取り組みから導き出した女性活躍推進の成功ポイントを提示。「女性活躍推進を女性に押し付けない」「職場全体を巻き込んで取り組む」「昇進昇格の節目をサポートする」の3つを挙げ、これらポイントをもとに「明日から実践すること」を考えてもらうワークショップを実施しました。短い時間ながらも、紙にびっしりとプランを書く参加者がほとんどで、「他にできることはないか」と周囲と積極的に意見交換する様子からは、すぐにでも女性活躍推進に取り組みたいという意識の表れを感じました。

ワークの後、川合は、「会場の皆さんのワークの結果を拝見し、最も響いたキーワードは“続ける”。これはシンプルだけど難しい。ぜひ女性活躍推進の灯を瞬間的なものにすることなく、“続ける”を合言葉に、実践してほしい」と、継続することの大切さを強調しました。

古谷野氏は、「すぐに結果が出るかは分からないが、取り組みを継続することが重要。継続を怠った瞬間にマイナスになってしまう部分が出てくる」と、“続ける”ことの大切さを繰り返し伝え、「女性活躍推進や働き方改革を皆が理解した上で進めることが大事。また、取り組みを経営戦略として外部に発信し、これから会社に入ってくる人にも“見える化”しておくことも必要」と結論付けました。

さらに、中原准教授は「会場の熱気に驚いた。これだけ盛り上がれるのは、皆の課題、社会の課題として認識されているということ」と、盛況となったフォーラムを振り返るとともに、登壇いただいた3社の事例を総評。「女性の背中を押すこと」「職場ぐるみの取り組み」「女性が働きやすい環境は皆が働きやすい環境」といったポイントを再確認し、「取り組みを始めて1カ月たつと、疑念や負担感が出てくるが、そこを超えると効果が出る。いかに乗り切り、継続していくかが大切」と、改めて“続ける”ことの重要性を語り、フォーラムを締めくくりました。

最後のまとめとして川合は、ワーキングマザーである自身の経験も踏まえながら、「すべての会社、女性に対しての『正解』を決めつけるのではなく、それぞれに合った答えがあって良いはず。ぜひ、今日の事例からもヒントを得て、自分たちなりの正解を見つけて欲しい」と、まずは第一歩を踏み出すこと、“実践”することの大切さを熱く語りました。

レポート後編では、事例発表の様子を企業の生の声とともに詳しくお伝えします。ご期待ください。