2017.03.16

女性は「男性の上司・同僚」が苦手?

異性の上司・同僚を苦手に思っているのは男性と女性、どちらでしょうか?あなたの職場は本当に女性を受け入れていますか?明文化されることの少ない「職場の文化」について、調査結果を基にレポートします。

女性は「男性の上司・同僚」が苦手?

女性の管理職は11.1%という統計があります(総務省「労働力調査」、2012年)。仮に10人の管理職がいる職場があったとして、そのうち女性管理職はたったの1人、ということになります。同性の上司が10人に1人という状況は、女性にとってどのように映るのでしょうか。何かと不安だったり、居心地が悪かったりするのでしょうか。

実務担当者時代、同性の上司と働きたいと思っていた

現在管理職またはリーダーの立場にある女性に対して、「実務担当者時代に同性の上司と働きたいと思っていたか?」を聞いたところ、「そう思う・ややそう思う」と回答した人は19.7%と少なく、大多数はそう思っていないことが分かりました。

同様の質問を男性管理職・リーダーにしたところ32.1%と女性よりも10ポイント以上高くなり、「同性の上司と働きたい」と思っているのは、実は男性の方が多いことが分かりました(t検定、統計的有意差あり)。

また「同性の同僚・後輩と働きたいと思っていたか?」についても聞いたところ、「そう思う・ややそう思う」という男性が30.4%に対し女性は27.6%でした。こちらは男女で大きな開きは見られませんが、女性が職場において「男性とは仕事がやりづらい」などと思っているようなことはなさそうです。

男性中心の職場文化が存在する

リーダーになりたてのころには、男女を問わず戸惑いやつまずきを経験することも今回の調査で明らかになりましたが、戸惑いの内容においては、男性が女性に比べて「多様な人材活用」を苦手としていることも分かりました(詳しいデータは別途レポートします)。部下と同様に、男性上司も「自分と“近い”部下と働く」ことを求めていることがうかがえます。

実際に、現在の実務担当者に「昇進・昇格のために必要な知識や技能を身に着ける機会を与えてくれる上司がいるか」を聞いたところ、女性よりも男性の方が高い結果となりました(5件法で男性3.34に対して女性3.20、t検定、統計的有意差あり)。

同性の上司・同僚と働き同質な環境に慣れ親しんでいる男性中心の職場文化が、働く女性を「ともに成長し会社を成長させていく仲間」から遠ざけてしまっている―――そんな実態が浮かび上がってきました。「働く男女の違い」の解明はまだまだ続きます。

昇進・昇格のために必要な知識や技能を身に着ける機会を与えてくれる上司がいる

※ 調査結果を引用・転載する場合には出典を記載してください。

【出典記入例】

  • 出典:トーマツ イノベーション×中原淳 女性活躍推進研究プロジェクト (2017)「女性の働くを科学する」(https://www.ti.tohmatsu.co.jp/npro/2017/)